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○こちら特撮情報局 特撮男優・女優スペシャルインタビュー
 
■根本由美・北河多香子(旧名・北川たか子)対談 −その2−
根本由美
――嵐山長官を演じられた俳優、故岸田森さんとの想い出をお聞かせください。
北河:由美ちゃんは、岸田さんに可愛がってもらってたよね。私は、もう『サンバルカン』への出演を終えていた頃だったと思うんだけど、「お食事連れてってもらったのよ」っていう話をよく聞いた。
根本:その頃の私は、東京の広尾に住んでいました。森さんの家とも近くて、よく帰りは車で送ってもらいました。恵比寿にある森さん行きつけのお寿司屋さんにも連れて行ってもらったこともありますよ。『サンバルカン』では親子役だったこともあり、いつも私を“美佐”と呼んでくださいました。私は、劇中では「お父さん」とか「長官」と呼んでいたで、普段お会いしている時にも「お父さん」て言っちゃったことがあるんです。そうしたら、森さんに「美佐、普段は“お父さん”とは呼ばないでくれないかな…」って言われたことがありましたよ(笑)。
――岸田さんは、『サンバルカン』が終了してから約一年後に亡くなられていますね。初代バルイーグルの川崎さんが降板された頃、岸田森さんが川崎さんに気を遣って「川崎龍介が帰ってくる話を俺が書く!」と言われたことがあったそうです。岸田さんは、過去にご自身で脚本を書かれた経験があったので出た言葉だったと思うのですが、実際には実現はしませんでした。
根本:そうですよねぇ……。 素晴らしい方でしたから、勿体無いですよね。
北河:凄く頭の良い方だから、残念だよね。
――この前のイベントには、岸田森さんの昔から親友、長沢大さんも参加されました。『サンバルカン』の第2話に滝本教授役として出演されているのですが、それが最後の共演になったとのことです。
北河: 文学座でず〜っとご一緒だったそうですね。
――北河さんが演じるゼロワンが、長沢さん演じる滝本博士を脅迫するシーンもありましたよね。
根本:ハハハハハハハ…(笑)。そういうシーン、多香子ちゃんはハマリ役だったよね…(笑)。
北河:やっぱり…(笑)。
根本:うん。だって眼を“キッ”とさせた表情や睨んだりするお芝居とかって難しいと思うんだよね。その点、多香子ちゃんは恐かったもん(笑)。私がやったって迫力無いじゃない。
北河:そんなこと無いよ! 私も結構無理して演じていたんだよ…(笑)。
――イベントでは、杉欣也さんが「俺も歌は下手だけど、由美ちゃんも下手だったよ」と話されていましたが…?
北河:そうなの? ホント?(笑)
根本:第6話で私が歌っているシーンがあるらしくて、全然憶えてないんですけど、掃除機をかけながら鼻唄を歌っているらしいんですよ。当時、監督さんに「何か唄を歌ってくれ」と言われて、オンチだったから鼻唄を歌っていたんじゃないかと…。
北河: 何だか聞いたような気がする。
根本:杉さんとか川崎さんとか小林くんとか…、みんなが「何の歌?」て訊くから「え?この歌よ!」て言ったのに! そう言っても誰も判らなかったって、凄いひどい話ですよね(笑)。そうだ! 川崎さんに歌ってもらえばよかったのにね。本業は歌手なんだから…(笑)。
――実は、川崎さんが歌う予定があったんですが、そのシナリオが没稿となってしまい、川崎さんが降板する話になったそうです。
根本:そうだったんですか…。ところで、多香子ちゃんは何話まで『サンバルカン』に出てたの?
北河:第22話までだって! この間のイベントで司会の人に教えてもらった。
根本:『サンバルカン』は全何話でしたっけ?
――全50話です。
根本:そうすると半分近くね。勝ったわ!
北河:ええ、ワタクシ爆死しましたから!(笑)
――印象に残っているゲストの方は?
根本: 第16話の鹿沼えりさん!
――鹿沼えりさんが出演された回は、根本さんが教育実習の先生に変装するお話で、先生の名前は本名と同じ“根本”になってます。
根本:そうです。確か小林くんも「小林です」って言ってましたよね。
――台本に書いてあったことなのでしょうか? 
根本:書いてあったんですよ! 多分、そうだったと思います。当時、川崎さんに言われたのかな…?「何で由美ちゃんだけ美佐ちゃんなの?」って急に言われて。川崎龍介だから大鷲龍介。杉欣也だから鮫島欣也。小林朝夫だから豹朝夫。なのに、何で根本由美なのに嵐山由美じゃなくて、嵐山美佐なのかな…って。
――『サンバルカン』企画当初は、大鷲太郎、豹次郎、鮫島三郎という役名だったそうですが、マスコミ発表の直前になって、俳優さんの実名を役名に採り入れたみたいです。
北河:え〜っ!?
根本:知らなかった!
――根本さん演じる嵐山美佐が劇中で一度だけ変身した回が、第29話に登場した“白バラの剣士”でした。アクションも多く、とても印象的な回ですが…。
根本:実は、嵐山美佐はとても強い女性という設定だったらしいんです。サンバルカンと共に戦わなきゃいけない役だったらしいんですよ。で、最初の頃は、殺陣師として参加されていたJACの山岡(淳二)さんが、“蹴り”や“突き”とかを教えてくださったんですが、何をやっても凄く下手だった。
北河:そんなことないよ(笑)
根本:で、段々と台本がいつも捕まる役になっちゃったんです。足手まといになる役…。
北河: でもたいていみんなそうよね。