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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り
 
 第3回 『愛の戦士 レインボーマン』第27〜30話ロケ地 千葉県鴨川市「鴨川シーワールド」編 1


【ヤマトタケシ父の故郷・鴨川で繰り広げられる家族愛と友情と謀略】 その1

『愛の戦士 レインボーマン』第27〜30話ロケ地
千葉県鴨川市「鴨川シーワールド」 第3クール「モグラート作戦」序章の地

特派員:奥虹
取材日:2008年1月某日

 “キャッツアイ作戦”が失敗、つづく“M作戦”までをヤマトタケシ@レインボーマン(演.水谷邦久)に粉砕されたミスターK(演.平田昭彦)。第2クール、アジトに監禁されていたヤマト一郎(演.小泉博)の、命をも引き換えにした決死の活躍により、死ね死ね団の前線基地は壊滅、首領・ミスターKは己が左腕を失った。いよいよ第3クールでは、悪魔武装戦隊DACによるレインボーマン抹殺と地底タンク・モグラートによる破壊活動、これらによる日本の国際的孤立化を画策する“モグラート作戦”が展開される。
 第27話「甦った死ね死ね団」、第28話「地底戦車モグラートを探せ!」、第29話「悪魔の部隊DAC」、第30話「モグラート大破壊作戦」と、4エピソードもの長きにわたってロケが敢行された鴨川シーワールド編。実質放送延長に貢献した番組スタッフ・キャストの慰安旅行的側面と、輸入エネルギー海上攻防エピソードに相応しい立地と施設を活かすという側面が合致しタイアップが実現したと思われる。今回は第3クール“モグラート作戦編”序盤のロケ地となった“鴨川シーワールド”の水族館・ホテル(千葉県鴨川市)をレポートする。

○鴨川シーワールド

 
  鴨川シーワールド(千葉県鴨川市東町1464-18)は、南房総の東条海岸および国道128号に挟まれて所在する、1970年10月開業の大規模総合海洋レジャーセンターである。とりわけイルカ・アシカなど海獣の展示と飼育では実績があり、イルカ・アシカや日本初のシャチのショーも随時開催している。敷地内には直営の「鴨川シーワールドホテル」(1971年開業)がある。施設は(国道128号沿い)天津小湊・勝浦方面から鴨川市街・館山・白浜方面に向かって、メインゲート、エコ・アクアローム、マリンシアター、トロピカルアイランド、サーフスタジアム、広場、オーシャンスタジアム、ロッキースタジアム、ロッキーワールド、鴨川シーワールドホテルの順に配置されている(東条海岸は並行に位置)。

鴨川シーワールド・メインゲート

メインゲート。入園者を迎えるシーワールドの玄関。入園チケット売場、救護室、ギフトショップ「マリンマーケット」などを併設。無料送迎バス乗り場もある。第27話では、ヤマトタケシの母校・城東高校レスリング部主将・吉岡(演.倉田始)や部員たち、タケシのガールフレンド・淑江(演.伊藤めぐみ)らがバスで到着、タケシとの再会を果たしている。

 
鴨川シーワールド・エコ・アクアローム1
鴨川シーワールド・エコ・アクアローム2


エコ・アクアローム。山奥の源流に生息する淡水生物、潮だまり・入江の岩場・鴨川海底谷に生息するマンボウやタカアシガニなど房総の海洋生物を観察することができる。第30話、死ね死ね団との死闘で東条海岸に打ち上げられたタケシは、通りかかった淑江に救出され、海岸に隣接するこの水族館に運び込まれる。やがて意識を取り戻すも水槽内のタカアシガニとモグラート残像がオーバーラップし、恐怖におののく。

鴨川シーワールド・トロピカルアイランド1
鴨川シーワールド・トロピカルアイランド2


トロピカルアイランド。2000年新設。『レインボーマン』撮影当時、旧水族館内にあった熱帯魚類を移住。キリバス共和国のサンゴ環礁をモデルとし、白い砂の渚とエメラルドグリーンのさざ波を再現。色とりどりの魚介類が泳ぎ、熱帯の海に潜った気分を楽しめる。

鴨川シーワールド・サーフスタジアム1
鴨川シーワールド・サーフスタジアム2


サーフスタジアム。イルカとマイルカのコンビネーションが見せるパフォーマンスで、スピード感あふれる泳ぎやハイジャンプを堪能できる。『レインボーマン』撮影当時は施設内唯一のプールであり、シャチ・アシカ・イルカのパフォーマンスは全てここ一ヶ所で行なわれていた。傷心を癒すためヤマトたみ(演.本山可久子)・ヤマトみゆき(演.石川えり子)らは、ここで海獣のショーを楽しんだ。第27話にアシカ・イルカのショー、第28話にシャチのショー、第29話にイルカのショーを楽しむヤマト一家の姿がインサートされている。

鴨川シーワールド・広場1
鴨川シーワールド・広場2
 
鴨川シーワールド・広場3
鴨川シーワールド・広場4


広場。レストラン、売店、キッズ広場、ペリカンの池などがある。『レインボーマン』撮影当時、海岸と隣接する位置には幌付きの歩道があり、その付近では偵察を終え疲労困憊のタケシを淑江が見つけるシーン(第27話)、淑江がオイルランド国科学者爆殺事件調査に関わろうとするタケシを咎めるシーン(第28話)、また現在売店のある位置ではミスターK扮する謎の紳士がオルガ(演.藤山律子)やタケシとベンチで会話するシーン(第28話)が撮影された。

鴨川シーワールド・オーションスタジアム

オーシャンスタジアム。1989年新設。シャチがトレーナーとふれあい、大迫力のジャンプなどのダイナミックなパフォーマンスを見せる。関係者の言によれば、「開業から数年間はこの位置で360度景色が堪能できる回転式展望タワーが運転されていたが、塩害による劣化のため数年で運転停止し、さらに5〜6年後に撤去された」という。第27話ではタワー内でタケシと淑江の歓談シーンが、第28話ではミスターK扮する謎の紳士がタケシに対し「目先の利益しか考えない日本人」と批判するシーンが、また第29話ではタケシとヤマト一家が海岸をランニングする城東レスリング部部員らをタワー内から確認するシーンが撮影されている。

 
鴨川シーワールド・ロッキースタジアム1
鴨川シーワールド・ロッキースタジアム2


ロッキースタジアム。1998年新設。水陸の生活に順応しているアシカが、その優れた知能と行動をユーモラスなショー仕立てで見せる。第27話では(現サーフスタジアムで)ヤマト一家の楽しむアシカ・ショーが確認できるが、現在行なわれているアシカ・ショーは『レインボーマン』撮影当時のものとはメニューが異なっている。

鴨川シーワールド・ロッキーワールド1
鴨川シーワールド・ロッキーワールド2
 

↑→ロッキーワールド。1998年新設。地下にあるポーラーアドベンチャーでは北極圏と南極圏を再現。イタチの仲間であるラッコやペンギンなど氷海で暮らす動物たちの生態を紹介している。当該施設のあった位置には『レインボーマン』撮影当時、プールとゴーカート・コースが存在した。第28話では城東高校レスリング部部員らがゴーカート・コースをランニングするシーンと、タケシ・淑江が仲睦まじくゴーカートを楽しむシーンが撮影された。

鴨川シーワールド・ロッキーワールド3