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○こちら特撮情報局 特撮ロケ地巡り |
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○ 第31回 特撮ロケ地レポート 『愛の戦士
レインボーマン』
第21話ロケ地 東京都世田谷区「成城学園前駅南口 三井生命ビル」 |
特撮ロケ地レポート 『愛の戦士 レインボーマン』
第21話ロケ地 東京都世田谷区「成城学園前駅南口 三井生命ビル」
特派員:奥虹
取材日:2008年6月某日
今回紹介させていただくロケ地では、死ね死ね団のM作戦により偽札が流通するなか、一万円札の真贋検査と両替のため、国際銀行前の列に並ぶ中道、正造、タケシの母・たみらの姿、両替できず空腹のあまり銀行のシャッターの前で泣きじゃくる娘・八重を慰める中道の姿などが撮影された。
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◯『愛の戦士
レインボーマン』第21話「電流人間(スパークマン)をやっつけろ!!」あらすじ |
電気人間・エルバンダ(演.大月ウルフ氏)の電流攻撃に苦戦するダッシュ7(演.水谷邦久氏)は、“念力移動の術”で巨大岩を爆破させ、エルバンダにダメージを負わせた。エルバンダの攻撃で全身が痺れ戦えないタケシは、偽札工場を目前にして一時撤退。それを知らないエルバンダは、レインボーマンを探し偽札工場内に潜入するが、誤解から死ね死ね団員たちと同士討ちしかける。偽札づくりのため誘拐されてきた製版工・松前源吉
(演.木田三千雄氏)は、工場内の混乱に乗じて牢を脱出。自爆装置を占拠すると身体中に銃弾を浴びながら、メイジャー・ボルトを道連れに爆死した。エルバンダは間一髪第一工場から脱出。タケシは誰かが自分に代わって工場を爆破してくれたことに心から感謝し、合掌する。その頃魔女イグアナ(演.塩沢とき氏)は、息子・エルバンダをアジトへ召還していた。第一工場を爆破されたミスターK(演.平田昭彦氏)は激怒し、第二工場のダイアナ(演.山吹まゆみ氏)に不眠不休で偽札を量産するよう命令する。死ね死ね団の捜索隊ヘリコプターに追い詰められたタケシは崖から転落するが、間一髪ダイバダッタ(演.井上昭文氏)の魂に救出され、“ヨガの眠り”に入る。精巧な偽札の流通により経済は完全に麻痺、政府は本物と確認されるまで一万円札の使用を禁じた。一万円札の真贋検査と両替のため国際銀行には長蛇の列ができた。その中には中道(演.久野四郎氏)、正造(演.村田正雄氏)、タケシの母・たみ(演.本山可久子氏)らの姿もあった。その夜両替できなかった中道は、空腹のあまり銀行のシャッターの前で泣きじゃくる娘・八重(演.杉野公子氏)を慰めていた。野菜や肉の価格は急騰し、中道は娘のためパンを万引きし主人に取り押さえられるが、正造とたみの機転で救われる。死ね死ね団の“M作戦”の影響で、今や市井の人々の生活は極限まで貧窮していた。死ね死ね団によりタケシ捜索は夜通し行なわれていた。ダイバダッタの加護によりタケシは無事“ヨガの眠り”から目覚め、攻撃に転じる。アジトで電気エネルギーを補給したエルバンダは、Kとイグアナから激励され再び7を襲う。剣と槍をクロスさせるエルバンダの電流攻撃に対し、7は1に化身し“天地稲妻落とし”と“脳天稲妻落とし”の連続技でとどめを刺すのだった…。
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◯成城学園駅前 三井生命ビル |
『レインボーマン』撮影当時は「三井生命世田谷月掛支社」のビルであった。死ね死ね団の“M作戦”は功を奏し、精巧な偽札の流通により経済は完全に麻痺。劇中、一万円札の真贋検査と両替のため人々が殺到した「国際銀行」は、“東宝スタジオ”からほど近い三井生命ビル(当時、世田谷月掛支社)が使用された。
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←三井生命ビル全景。全室で業務が行なわれているわけではないようで、テナントとして学習塾が入居している。建物自体は『レインボーマン』撮影時のものを継続して使用しているようだ。
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→三井生命ビル1階吹抜けの駐車スペース。夜間撮影ではこの部分のシャッターが降ろされていた。劇中両替できなかった中道は、空腹のあまり国際銀行(三井生命ビル)のシャッターの前で泣きじゃくる娘・八重を慰める。
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←三井生命ビルの並びにある喫茶店“沙羅”。一万円札の真贋検査と両替のため、国際銀行(三井生命ビル)前にできた長蛇の列。市井の人々の列のその背景に、“沙羅”のネオン看板が確認できた。残念ながら現在、当該ネオン看板は撤去されている。
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→三井生命ビルの斜め向かいにある“成城自治会”の建物。周囲の建築物の多くが建て直されたなか、『レインボーマン』放送当時の面影をそのまま残す、貴重な建物といえる。
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◯あとがき |
2004年11月、この三井生命ビルの斜め向かいにあるファーストフード店で食事をした後、飛び込んできた六鹿英雄氏(『レインボーマン』第31・32・37・40・41・44・45・51話監督。同第1・2クール助監督)の訃報を国際放映関係者にお伝えしたことを思い出す。六鹿監督は『レインボーマン』を愛するファンに公私ともに多くのことを学ばせてくださった、本当に優しく方だった。生前収録させていただいた六鹿監督インタビューには、『レインボーマン』制作秘話がたくさん詰まっている。いずれご遺族のお許しを得て、サイト上に発表させていただきたいと思っている。
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